感嘆!

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

以前1月の終わりにこのようなブログを書きました。

「来週の楽しみ」

このブログでは現代アート集団Chim↑Pomについて書いたんですね。
独特の表現方法で社会問題や、彼女たちの問題意識を具現化して社会をざわつかせるアート集団です。

広島の空に“ピカ”という文字を飛行機雲で出現させたり、渋谷駅にある岡本太郎の超大作「明日への神話」という原子力の力を表現した作品の隅っこに福島原発の絵を夜中にこそっと差し込んで警察沙汰になったりと・・・私は彼らのその常識はずれの表現力の大ファンなわけです。

そんなChim↑Pomが今日(4/19)こんなことを・・・。
改名をしたとのこと。

Chim↑PomからChim↑Pom from Smappa!Group

Chim↑Pomが、4月27日を以て「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名する。その経緯は、森美術館で開催中の「ハッピースプリング」展へ、Smappa!Groupからの協賛申し出だけが美術館に断られたことに端を発しているという。

(中略)

その経緯は、森美術館で開催中の「ハッピースプリング」展での設営費などを賄うために美術館から協力要請を受け、一部作家側で集めることとなった約1000万円の協賛金にSmappa!Groupからの協賛申し出だけが美術館に断られたことに端を発しているという。

(中略)

Smappa!Groupは新宿歌舞伎町で18年の歴史を持つ、ホストクラブやギャラリー兼バー「デカメロン」、歌舞伎町初の書店であった旧「歌舞伎町ブックセンター」、そして飲食店や介護施設、美容室などを手掛ける企業であり、Chim↑Pomメンバーのひとりであるエリイの夫、手塚マキが会長を務めている。

(中略)

これまで、Smappa!Groupとの協働においてChim↑Pomは、「LOVE IS OVER」や、スクラップアンドビルドプロジェクト「また明日も観てくれるかな?」展、そして「にんげんレストラン」など、代表的なプロジェクトを生み出してきた。

森美術館の対応を、Chim↑Pomは「職業差別だ」ととらえており、「クリエイティブ産業が街から『猥雑』なものを十把一絡げに職種や属性により排除する『旧来のジェントリフィケーション』の典型だ」としている。

(中略)

改名に際し、Chim↑Pomは森美術館に以下2点の対応を要請。「1. Chim↑Pom from Smappa!Groupを正式名称として、すべての媒体や広報物において使用を徹底して頂くこと」「2. 引き続き、Smappa!Groupの協賛金受け取りとロゴの掲載をご検討頂くこと」。

美術手帖「森美術館の対応に異議。Chim↑Pomが「Chim↑Pom from Smappa!Group」へと改名」
新しい名前に入った“Smappa!Group”とは新宿などでホストクラブを経営する企業の名前だそうです。
私は勉強不足で失礼ながら知りませんでした。
Chim↑Pomの中心メンバーであるエリイの夫が代表の企業だそうですね。

私も見に行ったことがある「LOVE IS OVER」や「また明日も観てくれるかな?」といった個展にも大きな協力をしているそうです。
現在六本木ヒルズの森美術館で行われている展覧会「Chim↑Pom展ハッピースプリング」。
このスポンサーにSmappa!Groupが入ることを森美術館から拒否されたという話。
Smappa!Group側もこのような声明を出しています。

皆様ご存知の通りSmappa!GroupとChim↑Pomは、「LOVE IS OVER(2014)」にはじまり「また明日も観てくれるかな?(2016)」「にんげんレストラン(2018)」など協働のプロジェクトを生み出して参りました。

改名の経緯は、現在森美術館で開催されている「ハッピースプリング」展へ、弊社から協賛申し出をしたところ、協賛金の受け取りをお断りされたことに端を発します。Chim↑Pomは話し合いにより解決策を模索しましたが、先方は「六本木ヒルズという『まちづくり』における『ブランディング』」だと理由を説明し「森美術館はヒルズという『文化都市』の顔である」と、接客を伴う水商売の会社のロゴは掲載しないと今月改めて回答がありました。

今回のように「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に定める許可又は届出に基づく営業を行っている事業者に対し、掲載基準外と定めている企業・団体は非常に多く、風営法に関連のないグループ事業においても広告・求人媒体に掲載できないことは我々にとって日常茶飯事です。企業や団体は法律の範囲内において自由な取り決めを行い、客を選ぶことができますが、法的な見地はさておき、なぜその取り決めがあるのか?について問い、話し合う機会を持ち、向き合い続けることを諦めない姿勢を表現する、Chim↑Pomの改名案に賛同いたしました。

これまで通り私たちは決して日陰に隠れることなく、私たちが提供するサービスの価値に胸を張り、ホストとして、社会人として皆さまと共に歩んで参ります。 今後ともSmappa!Group及びChim↑Pom from Smappa!Groupにどうぞご期待いただき、ご支援賜われましたら至極幸甚です。

https://www.smappa.net/
美術館サイドが“隠したがっている”企業名を展覧会の主役であるChim↑Pomの名前にぶち込むという荒技に出たということです。

主役の名前ほど目立つものはありません。

世間にこの事実を公表するために彼らが取った戦法。

発想の奇抜さ。
やることのインパクトの大きさ。
そしてこの問題を人々の心に届けて揺さぶりをかけることのエネルギー。

どれをとっても凄すぎて震えました。

事がことだけに不謹慎ですが、“面白い”と思ってしまいました。
そして、問題の実態と根の深さに思いを致しました。

このChim↑Pomが取った“作戦”をみなさんはどう思われたでしょうか。
このインパクトと感想をそれぞれの人に届いたのならばもう十分な気がしますが・・・是非を云々いうことよりも。

元々観に行きたいなぁと思っていた「ハッピースプリング」展。
これが俄然見に行かなくてはならなくなりました。

表現者のエネルギーを浴びたくなりました。

私がこの展覧会を見に行く頃はChim↑PomはChim↑Pom from Smappa!Groupとなっていますね〜!
楽しみです!!

はっぴいえんどは広島エリア(広島市・廿日市市・大竹市)で以下のサービスを提供しています。

終活アドバイス
生前整理
遺品整理
墓参り代行
不用品買取
空家相談

弊社は旅行・ホテル業界で培った“おもてなしの心”を事業の柱としています。
ご依頼者様のご要望に寄り添いながら安心してお任せいただける終活アドバイスをはじめ、プロの遺品整理士が真摯に業務に向き合う遺品整理など皆様の人生のお手伝いを心を込めてさせていただきます。