こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
今回の読書日記は菅野朋子著『韓国エンタメはなぜ世界で成功したのか』を紹介します。
最近このブログでも何度か触れている韓国。
Netflixのドラマや映画作品のクオリティの高さにとても驚いて感動したことをきっかけに、かつては関心もなく、むしろ政治的には敵対視すらしてきた韓国に関心を持つようになりました。
興味を持ったときにすぐさまその関心を満たしてくれるのが本の素晴らしいところです。
韓国に対する関心の最大のものは“いつの間に日本は韓国に追い抜かれたのか”ということです。
所得に関して、韓国はこの10年で倍増しているという話はこのブログで何度も書いたことです。
この点に関してどうしてこんなに差がついたのかという点に関心があります。
そして所得以外にわかりやすくて関心を惹く題材が“エンタメ”ということになるでしょう。
まさに私がNetflixで驚いた分野です。
この本はその韓国エンタメがどうして日本はおろか世界を席巻しているのかを経済的・歴史的に紐解いてくれています。
まさに知りたいテーマなのであっという間に興奮しながら読破しました。
本は大きく２つのテーマに分かれて書かれています。
まずはタイトルの通り、“どうして韓国エンタメ”がこれほど世界で躍進をしているのか。
この背景や理由をさまざまな角度で分析をしています。
分析の結果を書いてしまうとネタバレになりますからここでは避けますが、これはエンタメだけの話ではないようです。
そして、韓国エンタメがこれほど成長した理由は、日本でもやろうと思えばできたこと・・・いや今でもできることでした。
これってエンタメだけに限らず、社会全体に関係があることで、今までも若くて粋のいいビジネスマンが日本社会に挑戦をして敗れてきたことでもあります。
韓国ではそれが国家的危機感のもとすごい勢いで整備されたということがあったようです。
それは韓国俳優のインスタグラムを見るだけで伝わるものでした。
こんなインスタグラムのような誰でも触れられる場所にも日本との差は圧倒的です。
それは数字に如実に表れています。
本当に驚きますよ。
この本でその理由がよくわかりました。
本の後半は急成長した韓国エンタメの裏の面が描かれています。
スケールの大きくなった韓国エンタメ界のスキャンダルについて背景や構造について書かれています。
韓国の芸能界に興味がある人には十分楽しめる内容なのではないでしょうか。
私としては関心事が韓国と日本との差がどの段階で開いたのかだったので、前半部分はその解答を得た気になってとても勉強になりました。
BTSをはじめ、韓国の人気アーティストの名前もたくさん出て詳しい人にはそれはそれで楽しい著述だと思います。
韓国エンタメの背景に興味がある人には十分おすすめの新書です。
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