回顧と今
こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
4/28に行ってきました「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」@森美術館。
森美術館とは六本木ヒルズの53階にある美術館です。
いつかは行ってみたいなと思っていた場所です。
実は53階にあるなんて知りませんでした。
森美術館という言ってみれば“クリーンで最先端感のある場所”で世の中を揺るがしながら表現を続けるChim↑Pomが“回顧展”を行うということ自体がファンにとっては感慨深いというか、違和感というか・・・どちらにしてもザワザワする出来事だったのです。 行きたいなぁ、でも広島から東京まで行くのはエネルギーがいるなぁ・・・などと思っていたところに先日から繰り返し書いている“改名”があったので、その出来事に背中を押されて鑑賞することができました。
私がChim↑Pomというグループの存在を知ったのは2008年のこと。 広島の地元紙・中国新聞に掲載された記事です。 広島の空に突如出現した「ピカ」という文字。 当時は“不謹慎”、どういう悪戯だよなどとプリプリと腹を立ててこの記事を読んだ覚えがあります。 ただ残っているのはこのような感情だけで、これがアート作品であったということなどは記憶にはありませんでした。 そして2011年。 東日本大震災が起き日本中が混乱と暗い空気に包まれていた頃に再び起きた事件。 渋谷駅に大きく飾られている岡本太郎作の「明日の神話」の隅っこに突如として飾られた“福島第一原発の絵”。 岡本太郎の「明日の神話」は原子力や核実験などを描いた大名作。 東京都と広島市がその絵の掲示場所を巡って争った歴史があるほどの名作ですね。 そんな名作の隅に夜が開けると突如として出現した“福島第一原発の絵”。 警察沙汰になりました。このニュースも相当なインパクトで残っています。 しばらくのちに自分達がやったと名乗りを上げたのがChim↑Pomという若者たちでした。 私がChim↑Pomという存在をちゃんと認識したのがこの時です。 そしてその彼らがかつて広島で「ピカ」という絵を描いた連中だということも知りました。 これはとんでもないグループなんだな。 現代アートってこれほど“威力”があるのか。 戸惑いと興奮が両方あわさった感覚でした。
このようなことを思い出しながら、Chim↑Pomの作品に注目して時には展覧会を見に行った思い出を思い出しながら回顧展を見ていました。
そして2017年以降はChim↑Pomの活動を追えていなかったことも改めて思い知らされました。
仕事ばかりしていた頃ですね。
以前にもブログにも書きましたが2017年から数年はChim↑Pomだけでなくあらゆるインプットを放棄していた時期です。
今回の回顧展でかつて刺激を受けて心を揺さぶられた作品と、私が彼らの活動を追えず空白となっていた作品とをつなぐことができました。
おかげでこれからの彼らの活動を空白なく追うことができるようになりました。
作品の数々は自分自身も興味関心があるテーマです。
広島
東日本大震災
都会の姿
道
エリイという人
などなど・・・。
ひとつひとつの作品に(彼らがどういう意味を持たせたいかという考えがあるのかどうかは置いておいて)自分なりに意味を見出すことができるのがChim↑Pomの特徴だと思っています・・・いや、彼らの設定するテーマと彼らの露悪的で挑発的な表現が単に好きなだけとも言えます。
下の写真は「性欲電気変換装置エレキテル」。
スポーツ誌に掲載されている風俗の電話番号。そこに彼らが電話番号を載せ、それを見た人がかけてきた電話がエネルギーとなって電気の灯りがつくという作品。
世の中の何かを表現しまくっているように私には感じることができる驚愕の作品。
今回はそれがパワーアップして、しかも自分で電話ができるという体験まであって・・・作品に“参加”できて嬉しかったです。
このようにひとつひとつの作品に感想があるのですが、それを語るのも野暮でしょう。
これからもChim↑Pomには、いやChim↑Pom from Smappa!Groupには世の中の誰も触れないような感情や実態に揺さぶりをかけるような場所にアプローチを続けてほしいと思います。
自分は勝手にフィルターを設けて何処かに腰をひけたような生き方をしないように刺激をしっかりと楽しみながら生きたいと思います。
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