今週の思っちゃった30

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

今週の思っちゃったですが、今回はこちらです。
記事中にこのような記述があります。

2027年には韓国が名目GDPで日本を上回りし、台湾も同年に上回ると予測したとき、大きなニュースとなった。しかし、国際通貨基金(IMF)によると、韓国はすでに2018年に日本を追い抜き、台湾は2009年に追い抜いている。

(中略)

しかも、韓国は日本とは異なり、その成長成果を労働者に与えてきた。1990年から2020年までの30年間、平均的な日本の労働者は年間実質賃金(付加給付を除く)の上昇を享受しなかったが、韓国の労働者の賃金は2倍になっている。現在、韓国の労働者は日本の労働者よりも高い実質賃金を得ている。

皆さんはご存知でしたか?
どうも我が国はとっくに韓国にGDPベースでの経済力に関して追い抜かれているんですね。
韓国の人の方が私たちよりも高い賃金を得ているそうです。
日本の賃金がこの30年増えることもなく、何となく豊かだなぁなんて古市憲寿のデビュー作のような(『絶望の国の幸福な若者たち』)感覚でいるうちに、隣の韓国では賃金が2倍になっているそうですよ。

この記事はそれだけではない韓国が抱える深刻な状況も描かれているのでことはそう単純ではないのですが、この事実自体はとても驚きです。私はもうとっくにこの国が韓国に追い抜かれていることを知りませんでした。

そんな中、こんなニュースがあります。
今日(3/13)行われた自由民主党の党大会で岸田総裁が高らかに“国連改革”を訴えてゆくと宣言したそうです。
ウクライナ危機に際して国際連合が全く機能していない事態を受けての“国連改革”なのはわかります。

しかし、最初の記事。
我が国は30年全く成長することなく同じ場所をずっと足踏みをしており、隣の国はどんどん成長して追い抜いているらしいという話を聞いて、“国連改革”とか宣言している姿がどう見えるのかという話です。

先週Netflixの韓国ドラマ「今、私たちの学校は」についてこのブログで書きました(「今、私たちの学校は」)。
このブログでも韓国文化の世界への拡散力の凄さについて触れています。
これはどうも文化だけの話ではないというのが、“韓国の賃金が2倍に増えた”という話につながる気がして仕方がありません。

私がかつて読んだ本の中に「失われた20年」というフレーズが何度も謳われていました。
今は「失われた30年」になっているんですね。
要はこの10年も失われていたということです。
一方でこの30年を駆け抜けて世界規模で文化を発信する国が隣にあるという現実。

自分も社会に出て20年近く経っています。
失われた30年の一翼を担っていたのは自分だったりするわけですね。

いかに“国連改革”なんて腕を振り上げている総理大臣が茶番なのかが身に沁みます。

最初に上げた記事には韓国がどうしてそこまで成長したのかのヒントが書かれています。
それだけではないにしろ、凄まじい上昇志向で成長してきたという歴史を自分の隣で並走されていたという事実。
考えることが山ほどありそうです。

まだまだ熱く、自分の何かを社会にぶつけないといけないなと強く思いました。
それで我が国が急成長するなんてものではないですが、“成長なんてしないよ”と冷笑していて30年過ぎちゃったという事実は重く受け止めたいと思うのです。

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