震えるほどの熱演に感謝

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

昨日(10/10)のブログにも書きましたが、昨日は『6代目神田伯山 襲名・真打披露興行』へ行きました。

私はここでのブログ以外に「介護の三ツ星コンシェルジュ」というサイトで連載を月に1回程度のペースで書かせていただいています。その「介護の三ツ星コンシェルジュ」では講談の魅力について書かせていただいています。

コラムのテーマは“自由”と言われましたので、「介護の三ツ星コンシェルジュ」のメインユーザーであろうご高齢の方が親しみやすい内容ということで今のところは講談について書いています。講談についてコラムを書いているといっても、私は素人でしかないですから、私から見た講談の魅力ということになります。自分にとっての講談の魅力の象徴である神田伯山先生を中心に書くことになっています。

もしお時間に余裕がございましたらこちらからぜひお読みいただけると講談の基礎知識とともに講談の楽しさがお分かりいただけると思います。

「第一回 忘れていたことを思い出す〜講談との出会い~」
「第二回 毒舌ラジオの魅力から見る話芸とコンプライアンス」
「第三回 心揺さぶられる講談の魅力とは」

そんな神田伯山先生が広島にやって来たのが昨日でした。
本当は昨年に行われる予定だった真打昇進と6代目神田伯山の襲名披露の公演でした。

(後世のために書きますが)10月10日はコロナ禍における緊急事態宣言が解除されて10日目の時点です。
会場は広島では1、2を争う大きなホールである上野学園ホールです。
収容人数は約1800名。
座席の間隔を空けることなく全席完売という満員での公演でした。

私自身はコンサートなどの関係者でもなんでもありませんが、観光業界でコロナ禍でお客様がいなくなるという辛い経験をしているものですから、満員のお客様を見て、とても感慨が深かったですね。
写真のように、神田伯山先生以外にも伯山先生の師匠である人間国宝・神田松鯉先生や姉弟子の阿久鯉先生、落語家の三遊亭遊雀師匠、蜃気楼龍玉師匠など豪華な面々で興行が行われました。

広島に住んでいると東京のように寄席が近くにあるわけではないので、落語や講談を聴くこと自体が非日常です。
落語や講談といった話芸を間近で聴くだけでワクワクしました。
生で公演を見ると前座さんの動きや師匠たちの舞台への出入りもしっかりと見ることができます。
このような落語や講談以外の“余白”こそが生の醍醐味だったりします。

もちろん阿久鯉先生の“白浪物”「徳次郎の生い立ち」も松鯉先生の「屏風の蘇生」もど迫力で話に引き込まれました。
三遊亭遊雀師匠の「悋気の独楽(りんきのこま)」を聞くのは実は3回目でしたが今回も笑いました。
ゲストの蜃気楼龍玉師匠も昨年東京で生で拝見していたので勝手に“再会”を喜んでいました。
なんといっても伯山先生の真打昇進・襲名披露の口上が嬉しかったです。
各出演者が壇上で伯山先生を紹介しながら今後のご贔屓をお願いするのですが、客席から観ていても口上における“作法”みたいなものがちゃんとあるのだなということが伝わってくるのです。そんな伝統の“様式美”を生きている間に見ることができてよかったなぁと思いました。

伝統の上に芸って存在していて、その道を歩んでいらっしゃるその姿がとても“美しかった”です。

そして今公演の“真打”である神田伯山先生の講談です。

演目は「中村仲蔵」。

個人的に“伯山先生のどの演目を生で聞きたいですか?”と聞かれれば“中村仲蔵”と答えていたくらい、ぜひ1度は観ておきたい演目でした。なので伯山先生の口から「中村仲蔵を・・・」と出たときはガッツポーズをしたいくらい嬉しかったです。

伯山先生の「中村仲蔵」は、もう最高の講談です。
いろいろな著名人も伯山先生の「中村仲蔵」を絶賛されています。

「中村仲蔵」は歴史に名を残す歌舞伎の名優です。
その仲蔵が歌舞伎界に立ちはだかる“血の壁”を乗り越えて大名優になる話なのです。

伯山先生の“それ”は情念と怨念と、壁に立ち向かう向上心が全てない交ぜになってそれが天に登ってゆくような語りがなされます。私などが言葉で表現できるものではないほどの“感情”が会場を覆います。まさに“覆う”という表現がぴったりです。

中村仲蔵が越えなければならない壁は、血の壁、周囲の目、観客の目、プレッシャーなどなど・・・うんざりするほどありました。そこから這い上がって観客を熱狂の渦に巻き込んでゆくその様は神田伯山そのものなのではないかと思わせるのです。

いろいろな文脈を想起させます。

“絶滅危惧種”とまで言われた講談をこれからどんどん大きくしたいという伯山先生の想いを聞いている側でしかない私は勝手に中村仲蔵に擬えていました。

そして、これからはっぴいえんどで大きく飛躍したいと考えている自分自身の想いにもそれを擬えてしまいます。

震えるほどの熱演でした。

昨日(10/10)は(昨日のブログにも書きましたが)人間国宝の落語家・柳家小三治師匠の訃報がまさに公演の最中に飛び込んでくるという日でした。伯山先生にも思うことがあったようです。

そんな想いも込められた「中村仲蔵」だったのではないかと思っています。
“きっと歴史的な演目を見てしまったのではないか”という感動で胸が熱くなりました。

三遊亭遊雀師匠もこのようなツイートを残されています。
このように未だに余韻冷めやらない素晴らしい公演でした。

伯山先生の「中村仲蔵」から頂いた“熱量”をこれからの私たちの遺品整理業・終活業にしっかりと活かして還元してゆきたいと思います。

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