こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
今週注目したニュースはこちらです。
“カーボンニュートラル”という言葉を知ったのは恥ずかしながら最近読んだ猪瀬直樹さんの新作『カーボンニュートラル革命』を通じてです。
世界は“脱炭素”社会を目指していて、すでに具体的に実行をしていて結果が出始めているという現実が猪瀬さんの新作ではデータを駆使して描かれています。そして経済も再生可能エネルギーこそが次のビジネスの主役になるという潮流のもとで投資なども活発化しているというのです。
一方、我が国日本といえば・・・。
まず電力に関してですが、2011年の東日本大震災後に原子力発電に対する存在意義に疑義が呈され、原子力発電への依存は抑制されています。その一方で低下した原子力発電を補っているのが火力発電で、実に日本の発電エネルギーの4分の3は石炭や天然ガス、石油をエネルギー源とした火力発電が担っています。
東日本大震災の直後に電力を調整するために計画停電なんてこともありました。しばらくするとそれも忘れて、なんとなく私たちは電力の恩恵を受けていましたが、そのほとんどは急場を凌ぐために火力発電に最大限頼りまくるという方法で今日まで来ています。
かたや世界では太陽光発電や洋上風力発電などいわゆる再生可能エネルギーが発電の主力となっていて、先進国では3分の1を超えているのが当たり前になっています。その上で、どれだけ脱炭素=カーボンニュートラルを達成できるかの議論をしています。もちろん、カーボンニュートラルを達成するために原子力を・・・と言っている国は存在しません。原子力もまたいかにして“終わらせるか”を議論しているエネルギーです。
これらのエネルギー改革をもとに、生活の面でもEV(電気自動車)カーも実用化が始まっています。近い将来に全ての自動車がEVカーとなるのも普通に描かれるのが現在の世界の様相だそうです。
日本で生活していて感じている感覚との“乖離”に青ざめる感覚です。
“井の中の蛙”ってこのことかと思いました。
ふと思い出したことがあります。
先日開催された東京オリンピックの誘致が決まったのが2013年です。
あの時オリンピック誘致の先頭に立っていたのが猪瀬直樹東京都知事でした。その際に猪瀬知事が言っていたことがあります。
“2020年に東京オリンピックが復興五輪として世界に発信ができるロードマップを作る”
当時、この話を聞いたときに胸がワクワクした覚えがあります。
猪瀬さんが唱えたことは、2020年という目標ができたわけだから、それに向けて段階的に施策を打って、階段を登るように社会を成長させて復興を成し遂げようということでした。
この目標に向けて具体的な行動をしてゆくという考え・・・企業にいるとまさにこれがないと普段から仕事をしていると言っても一体何をやっているのかわからなくなります。
実際にあの頃、東京では深夜の路線バス稼働実験や、株式市場の早期開店といった新しい社会インフラ構築に向けての構想が実行されかけていました。それが(のちに不起訴となって罪に問われることはなかった)猪瀬知事のスキャンダルによって全部止まってしまいました。『カーボンニュートラル革命』ではあの頃に猪瀬知事が仕掛けようとしていたエネルギー施策についても書かれています。
10年経って結局、全部置き去りにされていたのだなということに今更気付かされました。
大人がなんとなくやり過ごしてきて10年経ったというのが今の日本の姿だったのです。
もちろんその“大人”の中には自分もいるわけでして、考えるところが存分にあります。
今回の記事はその10年の遅れがようやく始まろうとしているという話です。
世間を賑わしている自民党の総裁選の論点にも少しだけなろうとしていますね。
ただ飽くまでも、このエネルギーやカーボンニュートラルの議論は10年置き去りにしてきたという前提を忘れてはいけません。その上で総裁選を見るとまた新しい視点が生まれるのではないでしょうか。
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