稲刈りをしながら考えたこと

こんにちは。広島で遺品整理業を立ち上げたはっぴいえんどの西本です。

私事ですが、先日稲刈りを行いました。
ここは広島県広島市の山間部ですが、近年はおおよそ8月の終わり、夏休みの終盤に稲刈りをするのが通例となっています。

なんだか不思議な気がしますね。
秋を先取りしている気分です。
農作業をすると思うことがあります。

思うことがある前に、暑さと体力勝負の中で自分の普段からの運動不足を嘆いてしまうのですが・・・。
農作業とはなかなか孤独な時間が続きます。もちろん一人で作業をしているわけではないのですが、広い土地を相手にしているのでそれがちょっとした孤独感を演出するのだと思います。

そんなときに考えること。

時間はどうやっても動かすことは出来ないのだなぁということです。

体力も奪われるので人情としてやっぱり作業を早く終わらせたいわけです。
どうにか効率的かつ迅速に作業を進められないものか。こんなことばかりを考えるようになります。おそらくこうして農業の効率化は進んできているのだと思います。

ただ、どうやっても広大な土地と大きな空と、聳え立つ山の前では孤独の中で考えている焦りのようなスピード感は無力なのです。

自分の頭の中で猛スピードで考えている効率化とか焦りみたいな気持ちは目の前の景色にどう頑張っても相応しくない。

そこで、「考えても仕方がないなぁ」と諦めのような気持ちになります。
目の前で流れる雄大な景色のスピードに合わせる方が正解なのではないかという気持ちになるのです。


よく“焦りは禁物”と言います。
しかし現代社会は情報のスピードを始めあらゆることが相当速く進んでいる。
一方で田畑や大空といった自然は人間に合わせることなくきっと昔から変わらないスピードで進んでいるのだと思います。

その自然に合わせることが幸せってことなのかもしれないなぁなどとも思うのが農作業です。
しかしまた通常の生活に戻ると社会のスピードに合わせて生きてゆく。

行ったり来たりしながら人は生きてゆくのだと思います。


これからはっぴいえんどとして取り組む事業も同じように焦りながら、しかしゆったりとした気持ちも持ちながら進めて行かなければならないなぁと思い直すのでした。

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