こんにちは。広島で遺品整理業を立ち上げたはっぴいえんどの西本です。
今回は以前に書いた「今週の思っちゃった①」に通じる内容かもしれません。
ちょっと前に体験したことを材料に考えたことを綴ってみたいと思います。
遺品整理業を立ち上げようと活動をしている合間を縫って運動不足を解消しようと某デリバリーに登録をして自転車で走り回っていた時期があるんです。比較的最近の話です。
私がお客様に配達するものを取りにレストランへ行った時の出来事です。
そのレストランは通常のお客様対応とデリバリー対応を並行して行っているお店で、ランチタイムは店内でのお食事のお客様とデリバリーの受け取りの私たちのような配達員、さらには持ち帰りのために待っているお客様でごった返していました。
次から次へとお客様への対応をしなければならない大変さは私もホテルマンだった時期がありますので容易に想像がつきます。そしてそういう時は混乱も起きますから周囲が安易に急かすなどしてイライラさせてはいけないことも知っています。待つ側がイライラすることもよくわかります。そして対応している店員さんも待たせていてお客様がイライラしていることは十分わかっています。だからこそ混乱するわけですから。
そんな中で、ごった返す店内できっと料理を出すことで頭も心もいっぱいであるはずの店員さんがデリバリーの完成を待っている私に声をかけてくれました。
店員さん「随分お待たせしていますよね。申し訳ございません。」
わざわざ声をかけてくれました。
私「いえいえ。お忙しいでしょうから私のことはお気になさらず作業をしてください。」
店員さん「そんなこと言っていただけるなんて・・・ありがとうございます。」
この会話だけで、今日デリバリーの仕事をしてよかった、と心から思いました。
と同時に、店員さんの反応からきっとこんなやり取りは珍しいのだなとも思いました。
みんなイライラしているんです。
デリバリー配達員には配達員の想いや事情があります。
早く配達を繰り返してその分稼ぎたいとかそんな前向きな思いがあるので店内で待たされることはイライラの原因となるのだと思います。つまり、待っている側には待っている側のこの後の展開の予想があるのです。例えば、○○分後にデリバリー商品を受け取って何分後には配達して次は・・・みたいな。
もし、この後の展開を予想していなかったらきっとイライラしないだろうなと思うんです。
接客業をしてきて会得してきたのはこれです。
接客する側が“お客様はこうあるべき”とか接客する側が“◯◯のように案内したら誰もがそれを理解してくれる”みたいな“予想”が無意識にある。それから外れると予定外のことが起きたということになりますからその結果イライラする。
私が大好きな名言があります。
大スターの明石家さんまさんの言葉です。
「悩むのは自己評価が高いからや」
この言葉を聞いたのはきっとラジオだったと思うのですが、初めて聞いた時は“はっ”としました。さんまさんは自己評価が高くないから悩まないとおっしゃっていました。「悩みを抱えるほど偉くない」ともおっしゃっていました。
このさんまさんの言葉は私にいろいろな示唆を与えてくれました。
それから何に関しても先に決めつけることは止めようと決めました。
本当に当たり前のことで、こうして書いてしまうと面白みも何もありません。
しかし普段の生活の中で何か先に展開を想像したり、こうあるべきだと決めつけていたりするものです。
先程の話に戻ります。
私は明石家さんまさんの言葉を真似して、「イライラするほど偉くない」という精神で物事に向かうことにしました。
「イライラするほど偉くない」
「先の展開を予想しない」
「これから起きることを◯◯であるべきと決めない」
店内が混んでいる時は混んでいることを受け止める。
それだけでイライラしなくて済みます。
しかしそうは言っても急がなくてはいけない事情がある場合もあるでしょうから、いつだってこのような心構えで全ての出来事に向きうことができないかもしれない。
でもイライラのメカニズムを知ることができたおかげで豊かな日々を送ることができています。
そしてそれがずっと続くように楽しみながら精進してゆくことがこれからの人生の進むべき道なのかもしれません。
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