読書日記 第1回『弱いつながり』

こんにちは。広島で遺品整理業を立ち上げたはっぴいえんどの西本です。

このはっぴいえんどのブログをどのように運営してゆこうか考えながら連日書いてみたいことを整理しながらアップをさせていただいています。気の向くままにテーマを幅広く書いてゆくこともいいなとは思っているのですが、メリハリを付けたいと思いますので毎週水曜日は「読書日記」と題してブログを書きたいと思います。

今のところ決まっているのは、
日曜日 「今週の思っちゃった」:爆笑問題カーボーイのコーナーのように時節の話題について書きます
水曜日 「読書日記」:はっぴいえんど・西本が読んだオススメの本の解説
以上、こんなところで進めたいと思います。他にも連載企画が思いつけばアップしてみます。
さて今回は「読書日記」の第1回目です。
記念すべき第1回目ということで挙げてみたいのが東浩紀著『弱いつながり』(2014年/幻冬舎)です。

この『弱いつながり』は間違いなく私の考え方や行動に影響を与えてくれている作品です。ホテル旅館業時代は若い後輩たちに読むことを勧めていました。

本の帯にもなっていたキャッチフレーズが好きです。
「グーグルが予測できない言葉を手に入れよ!」

今は検索をすれば大方のことは調べられてしまう時代です。
誰もが“検索窓”のお世話になっているはずです。全知全能感がありますよね。
検索窓の向こう側には膨大な知に溢れていてなんでも調べられてしまいます。

この『弱いつながり』は随分と挑発的な提起から始まります。

検索窓に入力する言葉はどこからやってくるのか

東さんのある旅行体験からインターネットの検索と言葉の関係が明らかにされます。これがとてもスリリングなんですけど、きっと誰にでもあることなんです。

この本を通して東さんは誰にでもわかりやすい言葉を使っていてあっという間に読破できてしまうのですが内容はあまりにも気付きに満ちている。この東さんの表現力と仕掛けだけで十分楽しめる本なのですが本題はそこではありません。

今はインターネットから自由になることはできません。
しかしインターネットだけで何もかもできるわけではない。

この二つの命題を埋めるキーワードとして出てくるのが“観光”です。
検索窓に入れる言葉は結局、自分の脳からしか出てきません。いくら検索窓の向こうに膨大な全知全能の知が待っていようとも検索窓に言葉を入れないと知は現れてきません。

その言葉を獲得するためには旅をせよというのが著者の東さんの主張です。

これ以上はネタバレになりそうなので(十分ネタバレになっているかもしれません)具体的な言及は避けますが、本当に簡単に読むことができる本なのでオススメです。多くの人が1日で読破できます。


私はこの本から、旅をすることの素晴らしさを知りました。
そしてそれだけでなく、“観光”というワードが一つの比喩になっていることも感じました。

自分の中に“知りたい”“見てみたい”“行ってみたい”といった欲望を沸き立たせ続けることが検索ワードを充実させ続けることにつながるということ。
そしてそのためには“実行”すること。
実際に行動してみること。

東さんはこの『弱いつながり』を2014年に発表しています。
その後2017年にこの本をさらに発展させ傑作と言われている『観光客の哲学』の発表に至ります。

私の仕事の思想の背景には東浩紀さんのこの両作品があります。
この尊敬すべき作品を「読書日記」の第1回に選んでみました。

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