終わりが来る瞬間

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

昨夜の吉田拓郎さんの“最後のラジオ”、その余韻がまだ残っています。
各スポーツ紙がこぞって昨夜の「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」の内容を報じていました。
注目度の高さが窺えます。
放送は終始饒舌な拓郎さんでした。
記事にもあるようにラジオと拓郎さんの歴史を軸に語られました。

故加藤和彦さんとの初めての出会いもラジオだったとか。
中島みゆきさんとの出会いも北海道でのラジオのイベントだったとか。

珠玉の宝物のような話が展開されました。

まさに日本の音楽史そのものと言いますか、それが実はラジオと共にあったという話。

私自身はラジオといえばお笑いと共にあるって感じですが、実は音楽と共にあるラジオというのも歴史があるんだなぁと気づきをもらえました。

そして最後の15分は拓郎さんの“これから”が語られました。

奥様と二人で楽しく生きてゆくことの未来が淡々と、しかし決意を持って語られました。

「生きてみなければわからない」

という拓郎さんの言葉やけに心に残っています。

しかし最後も拓郎さんがずっと貫いてきたように淡々とサバサバとしていました。

ラジオを聴きながらTwitterも見ていたのですが、みなさん刻々と近づく“ラスト”に寂しさを感じているコメントが溢れていました。

“本当に最後なんだな”

こう思ったとき、私は胸が詰まって息苦しくなりました。

もう拓郎さんがカッコよく音楽を鳴らす姿を見ることはないのか・・・と思うと、居た堪れなくなりました。

私は拓郎さんのコンサートに行くことができませんでした。
初めてやっとコンサートに参加できるかもとなったときは、拓郎さんが倒れたことで幻となりました。

一度、生で拓郎さんを見てみたかったなぁ。

こんなふうに思うと胸が詰まりました。

そんな気持ちの裏で拓郎さんの“最後の曲”が流れていました。
涙が流れました。

この曲が終わらなければいいのにって本気で思いました。

別れとは辛いものです。
しかし絶対にやってくるものでもあります。
拓郎さんは人生を賭してそれを見せてくれたのだと思います。

いろんな人の人生を背負って表現を続けてきた拓郎さん。
その終盤にかろうじて間に合った私。

最高の音楽体験をいただきました。
拓郎さんに感謝です。

拓郎さんの音楽はこれからも鳴り続けます。