2世

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

実は今、6冊の本を同時進行で読んでいます。
読みたい本がそれだけたくさんあるということで・・・。

その本の中に鈴木エイト著『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』という作品があります。
今、統一教会問題でマスコミに引っ張りだこのジャーナリスト鈴木エイトさんが発表したばかりの本です。

まだ序盤しか読んでいないので偉そうに感想を書くとか論評をすることはできませんが、心にずっしりと重いものが出来まして・・・今日はそれを書きたいと思います。

この本を読んでいると、安倍晋三の暗殺から明らかになったとされている自民党と統一教会の闇の関係は鈴木氏にとっては2013年ごろから既に始まっていたようです。この人はずっと統一教会と自民党を追いかけていたんですね。

本を読むとまずその事実に驚きます。

全く知らなかった・・・。
鈴木氏はこの間も週刊誌などで自民党と統一教会との関係について追求する記事を書いていたそうなんです。

それでもこの間は全く世論の関心を引いていなかったということですね。
安倍氏が暗殺されたことでやっとこの問題に光が当たったということなのがよくわかり、自分の不明さに情けなくなります。

そして、もう一つ重くなるのは、この鈴木氏が追ってきた2013年以降のさまざまな事実の中に、“2世問題”というのがあります。

今も、統一教会をめぐる問題の中に“2世問題”というのがあってさまざま論者から指摘されています。
それは知っていたのですが、“2世問題”って、ああ子供の問題かぁぐらいにしか思っていなかったんです。
確かに子供の問題なのですが、そのことの重大性と言いますか、それが全くわかっていなかったのです。

2010年代の中頃に、統一教会は大学生たちに安倍政権支持の該当活動をさせる運動団体を作らせているんです。
あの頃一世を風靡したSEALsという団体がありました。
若い人たちが政治に関心を持ち、SNSでつながってデモ更新などをおしゃれにするみたいな団体ですね。
彼らは反安倍政権で安保法制などへの反対運動をおこし、それはマスコミの注目を浴びて、新しい政治運動ともてはやされました。今、彼らはどこへ行ったのかよくわからないのですが。

そのSEALsへ対抗するために“ユナイト”という学生グループがつくられ、安倍政権支持、反共産党などを訴える街頭演説を繰り返していたそうです。

私自身はそれを知りませんでした。
もちろんSEALsのことは知っていましたよ。

その“ユナイト”という学生団体。
その学生というのが、統一教会信者の“2世”だったという話です。

あの30年前にワイドショーで見た合同結婚式を経て生まれた信者たちの子供たち。
その子供たちが時を経て、統一教会の指示を受けて“安倍マンセー”を叫んでいたという話。

私はこの事実に衝撃を受けました。
はっきり言って言葉にならないくらいの衝撃です。

私にはこれが、“30年あのカルトを放置してきた結果”に見えました。

国民がすっかりと関心を失っている間にこういうことになっていたのです。
これが“2世”だと。

今後、カルト団体をどうするのかという議論が起きるでしょう、いや起きなければなりません。
ただ一方で、30年放置してきたという事実がこれほど深刻な状態になっているというのが“2世”です。

人生ってなんだろうと思ってしまいましたね。

30年放置をしてきたことで誕生した人生がある。

この重たさに今日の私はそれをどう受け止めていいのかわかりませんでした。

これ、どうするんでしょう。
正解はないでしょうね。

ただ、おそらくこの重さに気づいていたであろう某芸人さんみたいに“だから安易に批判できない”という気持ちにはなれないことだけは確かです。

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