Everything OK

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

今週の「SPA」は必見です。
小林よしのりさんの連載「ゴーマニズム宣言」は「第172章 安倍銃撃と統一協会」。

いまだに続く安倍晋三と統一教会の余波。
この問題に対する視座を改めて確認できる良作となっています。

ここで描かれている小林よしのりさんによる安倍晋三の評価が秀逸です。
世間一般では安倍晋三は“保守”で“愛国”で“タカ派”というイメージです。

しかし、ちゃんと思想を知っている者からすれば、安倍氏に対するイメージは実は全く違います。
私も全く同じ安倍評なのでここに紹介します。
これを読んでなお安倍氏が“保守”とか“愛国者”とかだと思うのならそれは大いなる謎です。

安倍マンセー派は安倍政権がよほど満足だったらしいがわしはそうじゃない。

「村山談話」(侵略史観)を踏襲、「河野談話」(慰安婦強制連行)も踏襲、「東京裁判」に異議を唱える立場にないと安倍は言った。

歴史認識について「ベタ降り」して、戦後レジームからの脱却から逃げたままだった。

安倍マンセー派はむしろ喜んだらしいが、米議会で集団的自衛権の行使を約束して、日本での議論を開始した。ますます米国のポチになる戦後レジームのど真ん中じゃないかとわしは思った。

アジアに対しては、侵略者、米国に対しては従順なポチ、それが「戦後レジーム」だ!

安倍政権では「公文書の改ざん」をやって、一人の公務員を自殺に追いやった。これは民主主義の危機である。

安倍マンセー派はもう政策など見ていなくて「安倍オールラヴ」と言っているだけだ。これはロシアの「プーチンラヴ」ともよく似ている。

権威主義とは権力者に恋することである!

政策など問わないことである!

安倍晋三という人物の評価は正鵠を射ている。
他にも以前にもこのブログに書いた天皇陛下の生前退位を妨害していたこと、女性宮家の議論を握りつぶしたことなどなど、皇室を尊敬していればとてもじゃないができないことをやっていたのも安倍晋三です。

これが“愛国者”だと言われているのですから、“愛国”の定義がわからなくなります。

これを“愛国”と言って、国葬だと言っているんですね。
国葬へ至る経緯も明らかになっていましたね。

“保守派が黙っていないから国葬だ”と麻生氏が岸田総理に言ったとか言わなかったとか。

この“保守派”という人たちこそが小林氏のいう“安倍マンセー派”ということになります。

ほとほと自分がこの界隈にいたことが恥ずかしいと思うのですが、悲しいかな日本で“愛国”といえばこういう人たちだったんです。統一教会のことが明らかになるまでは・・・今回、このような展開になってこの国の“愛国”ってどういうものなの?という深刻な問題が浮上しています。

政策や思想の中身こそが大切なわけですが、「安倍がいうことだからEverything OK」みたいな状態で史上最長政権が続いたのだと思っています。

要は思考停止。

政権中も思考停止が続いていたわけですが、亡くなってなおそうなってはいませんか?というのがこの国葬をめぐる言説だと思います。

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