そして書店で途方に暮れる

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

久しぶりに本屋に行きました。
そうすると目立つスペースに安倍元総理追悼のコーナーが大々的にあり、かつて安倍氏が著した「美しい国へ」をはじめとして櫻井よしこや百田尚樹との対談本などが平積みにされていました。

雑誌コーナーには「月刊Hanada」や「月刊Will」「正論」などが安倍元総理追悼特集で1冊丸ごと安倍氏万歳の雑誌が山積みになっていました。

ネット上では統一教会に関する話題で持ちきりですが書店に行くと安倍万歳となっている。
統一教会に関する著書はまだ現時点では並んでいるということはありません。

安倍氏暗殺と統一教会への再注目は同時に起こったはずなのに書店では随分と差があってまるで世界線が違っているようでした。

書店が情報を得る主たる手段にしている人とネットで情報を得ている人には見えている世界が全然違っている可能性があるなぁなんて思いながら本屋を歩いていました。もちろん書店でしか情報を得ないなんて人はいないわけですけど、比重の差というのは出てくるものです。

それと同時に書店にはガーシーの本が並んでいます。
今、ネットで話題になっている人物です。
幻冬舎の敏腕編集者である箕輪厚介氏がガーシーに本を書かせて書店ではこれも話題になっています。
もちろん読む気はありませんが・・・。
本をめくると、まるで東谷という人物の生き様ややり方がビジネスにも通じているみたいな書き方がされているのですが、これを“そうだそうだ”と興奮して共感して読む人がいるのかぁと驚きます。

まるで違う世界で生きているかのようです。

おそらくトランプ以降だと思っているのですが、全く共感もできない勢力が正義を掲げてそれにかなりの支持があるという状態が見られるようになりました。それまではもちろん共感できない主張をする人はいるのですが、そこまで自分の感性と乖離を感じることはなかったように思うのです。

つまり、論敵であっても、共感できない相手であっても“一文の理”みたいなものを理解することはできていたのです。“ああ、そういう理屈ね。全く共感はしないけど、そう思う理由はわかる”みたいな話です。

しかしこの東谷という人物がやっていることは便所の落書き趣味としては面白いとは思えても、それを国政に!みたいな感覚はとてもじゃないが理解も共感も全くできないのです。

彼の支持者は彼の暴露が政界を変えるみたいなことを言っていますが、“ホントに暴露で政界が変わるの?”“国会議員の仕事が暴露って何なの?”としか思えないといいますか・・・。どうしてそんなふうに“ポジティブ”に思えるのかわからないというか、それがそもそもポジティブなことなのかすらわからないといいますかね。

単にサイテー野郎ではないのか。

これじゃダメなんですかね。

まるで書店で情報を得ることが主となっている人ですか?
それは私ですか?それともあちら側の人ですか?

わからないことだらけで途方に暮れます。

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