新しいことと古いこと

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

今週は先週の小田和正さんの新作に続いて、山下達郎さんの11年ぶりのニューアルバム『SOFTLY』が発売されました。
先週のブログでも触れたように達郎さんの作品は配信がありません。

CDを購入しました。

“今時”の配信やサブスクで達郎さんのアルバムを聞くことはできません。
しかし、この作品はCD以外にもカセットテープやレコードの形態では発売がされていてそれらの方法では聴くことができます。

驚くべきことですよね。
今時カセットテープやレコードで音楽を聴くためにはラジカセやレコードプレイヤーが必要だから容易に聴くことはできません。配信やサブスクはスマホがあれば簡単に聴くことができるわけですから本当に対照的なことです。

なんだか達郎さんのメッセージみたいなものが聞こえてきそうです。

確かにかつては音楽を聴くためにはプレイヤーが必要だったりCDを買いに行く必要があったりひとつひとつクリアしなければならないことがありました。

ただ、それらのことは当時は当たり前のことで“クリアしなければならない”こととは捉えていませんでした。

スマホで音楽を聴くことができて、映画だって見ることができて、買い物もAmazonで買っちゃえばわざわざCDショップに行く必要もありません。本当に便利です。

便利さと安さみたいなものがセットになっていて、気軽に音楽が手に入るようにって音楽はついにタダで聴くことができるコンテンツとなってしまいました。

今回の達郎さんのこだわりはそんな現状へのアンチテーゼなのではないかと思っています。

仕事で忙しくてCDを買いに行く時間がなかったりすると配信の便利さに頼りがちだったりします。
今回は仕事の合間にCDショップに走って行きました。
この季節なので大汗をかきました。
おかげでこの慌ただしいCDの購入はいろいろな意味で思い出に残りました。

考えてみれば今までCDを買ってきた思い出って結構残っています。
初めて買ってもらったカセットテープだとか、CDだとかその時々の作品やお店・・・ちゃんと大切な思い出として記憶に残っています。

しかしながら配信の思い出って残っていません。
いつも見ているスマホの画面ですから。
どんなシチュエーションでスマホから曲をダウンロードしたのか・・・覚えていないなぁ。

こういうことを込みで音楽を聴くことの価値ってあるのかも・・・とそれを失いかけて気づき始めているのかもしれません。

『SOFTLY』は痺れるような達郎さんのひとりアカペラから始まります。
達郎さんの十八番ともいえるひとりアカペラ。
痺れますよ。

達郎さんらしい丁寧な音楽が曲曲に散りばめられています。
懐かしいテイストもあって、年月が経って曲作りのこだわりも変わっているのかもなぁとも思う瞬間もあります。
一方で最新テクノロジーの音色が達郎さんがこだわるアナログな音とちょっとミスマッチに感じる瞬間もあって、これをどう解釈するべきか悩みながら聴いています。これはアナログテイストを再現できないテクノロジーの限界なのか、それとも新たなテイストを差し込んでみたという達郎さんの意図なのか・・・どっちなのかなぁなんて想像しながら聴く音楽は贅沢です。

もっと聴き込んで身体にこの作品を染み込ませたいなぁと思っています。

しかし、来週は拓郎さんの“ラストアルバム”が発売されます。
音楽に浸る時間が欲しいですね〜。
ラジオもありますし、時間が圧倒的に足りません・・・。

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