ある映画の思い出

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

またしても尊敬する表現者がこの世を去りました。
映画監督の青山真治さん。
3月21日にお亡くなりになっていたそうです。
心底驚きました。
このように3月19日にはごく普通にツイートをされています。
私自身、もう何年も青山監督のアカウントをフォローしていましたので、先ほど訃報を見たときに“あれ?つい最近Twitterで見たような・・・”と思いました。事実、つい先日ツイートされているんですよね。

この儚さと言いますか、あっという間にこの世を去ることになるという切なさというか・・・あまりの急な話にショックです。
まだ57歳です。
これからも名作を生み出してゆくに違いない素晴らしい映画監督でいらっしゃいますからね。


思い出されます。
青山監督作品といえば、先日のブログでも書いたように(「映画館の思い出」)、私の“生涯ベスト5”に『ユリイカ』があります。
『ユリイカ』は名作中の名作です。
『ユリイカ』は2000年の作品。

1996年の『Helpless』
2000年の『ユリイカ』
2007年の『サッド ヴァケイション』

この3作品は“北九州サーガ”といって3部作なんです。

昔、この3部作をオールナイトで観たことがあります。
広島の鷹野橋商店街にあった頃のサロンシネマで行われていた“シネママラソン”というイベント。
あの頃は一つのテーマのもとオールナイト上映を流すというイベントがサロンシネマで行われていました。

その時は青山監督の“北九州サーガ”を一気見しようという企画だったわけです。
『ユリイカ』は200分を超える大作ですからね。
これを夜中に観るというのはワクワクするような・・・冒険のような高ぶりがありました。
テーマは実際にあったバスジャック事件だったりするので、ワクワクというのは語弊がありますが・・・。

青山監督といえば、あの日のオールナイト上映を観たあとの朝を思い出します。
3本もの大作を観て映画館を出た時の朝日。
単に映画を観ただけなのだけれど、なんだか悪いことをしたような、でもワクワクする秘密の基地から出たような。
映画で贅沢をした大切な思い出です。

久しぶりに『ユリイカ』を観てみたくなりました。

映画にまつわる素晴らしい思い出をありがとうございます。
ご冥福をお祈りいたします。

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