近い視線

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

哲学者の東浩紀さんがご自身のお仕事でも関わった(『チェルノブイリダークツーリズムガイド』などの著書がある)ウクライナでの戦争のためにこのようなツイートをされています。
同じ世界のどこかで今この瞬間も戦闘が行われていているということ。
意識がどこか落ち着きません。

TwitterもTikTokもウクライナの様子の動画や写真がたくさんタイムラインを賑わせています。

かつては戦地の様子は戦場カメラマンが撮る写真が主でした。
湾岸戦争の時にテレビカメラにミサイルを放つ映像が映り、時代の進化が論じられた覚えがあります。
9.11の同時多発テロは飛行機がビルに突っ込む映像が世界中に凄まじいインパクトを与えました。

今回の戦争はウクライナの大統領がSNSで自分の所在を動画で流したり、一般人がスマートフォンで撮ったキエフの映像などがこんな日本の私でも見ることができていたりとSNSで戦争を伝えるという新たな段階に入ったのだなぁということを感じています。

それが最初に挙げた東さんの感想ではないですが、戦争の様子を近距離にしていて、どこか私たちの日常に簡単に入り込んで心を揺さぶっているのかもしれません。

これが果たしていいことなのか悪いことなのかは私にはわかりません。

実際、自分も仕事中もSNSで流れてくるキエフの映像には引き込まれていまいした。
結局、自分の無力さだけを感じる時間ではあるのですが・・・。
その一方でテレビを通じて戦争を見るという段階から全く違う段階に入っているなぁと感じているわけです。
何しろ自分の掌の上のスマートフォンで衝撃的な映像だったり写真だったりを見ているわけですから。

この私たちの視線みたいなものが戦地の前線に届かないものかなあと思います。

戦闘は死ぬか生きるかのギリギリの空間に違いないですが、ある意味その場所が世界中から見られているとも言えるのです。
であれば、その視線を前線で感じることができれば、何か変化が起きるかもしれない・・・そんな思いに駆られました。


起きたことは無かったことにはならない。

どんな未来になるのでしょうか。
それを想像ばかりしている今日1日でした。

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