読書日記 第23回 『くすぶり中年の逆襲』

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

新年最初の読書日記。
年末年始は家で過ごしていたわけですが、家にこもってラジオを聴く傍ら読書をしていました。
今もなお楽しみながら読んでいる作品があるのですがそれはまた後日この読書日記で紹介することになります。
今回紹介する作品は年末最初に読み始めて数時間で読み切ってしまった本です。
それくらい読みやすくてかつ楽しすぎる作品です。

錦鯉『くすぶり中年の逆襲』です。
昨年末の漫才師No.1決定戦であるM-1グランプリで優勝を果たし一躍時の人になっている錦鯉のお二人。
錦鯉は昨年の11月にこの“自叙伝”を出版していました。
11月当時(といってもほんのちょっと前ですが)、ラジオ番組に出てこの本の宣伝をしていた頃から読んでみたいなぁと思っていました。本を手に取る前にM-1で優勝してまさに“後追い”になってしまったのですが・・・。

本自体は、錦鯉ふたりの“語り”になっています。
なので、本というよりは漫才を読んでいる気分になります。
だからこそ楽しいリズムで読めますし、あったという間に読んでしまいます。
漫才を本にしているという意味ではとても良い作品と言えます。

内容は“おじさんコンビ”である錦鯉ふたりの幼少の頃の話から始まり、芸人を目指した頃の話、売れない時代の苦労話、そして売れてきた現在の心境・・・まさに現時点での(正確にはM-1優勝前まで)錦鯉という人間の歴史が思いと共に網羅されている本です。

錦鯉に興味がある人には間違いなくおすすめですが、興味がない人にも共感すること大な人生讃歌となっているはずです。

ここまでの売れっ子になっている錦鯉ですが、どうして50代になるまで芸人を続けていたのか?という質問への答え。
これが全くカッコよくないんです。
ぜひ読んでみていただきたいです。
普通の“成功物語”にはドラマチックな展開がつきものですが、錦鯉の“成功物語”はとても景色が見えます。
それはきっと自分自身も見たことがある景色なので、ともすれば胸が苦しくなったり苦い味がしたり・・・。
そんな苦味を突き抜けて今の錦鯉の姿があるのかと思うと、結果胸に迫ってくるものがあります。

そのほかにも錦鯉の二人が見ていた相方の姿と想い。

これははっきり言って泣きます。
錦鯉が一躍人気者になったのは2020年末のM-1グランプリ。
結果は4位でしたがその時にかけられた漫才のネタにあった想い。

これは泣きました。
バカみたいな芸で、底抜けのバカさが笑いを誘う錦鯉の漫才ですが、そこに込められている相方への想い・・・そうものがあったんだということに強い感動を覚えました。

勇気が湧いてくる本なのですが、一貫してバカでお笑いであることは間違いないんです。
読み終わった後は笑いと感動で感情がよくわからなくなっているかも知れません。

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