こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
昔、こんな会話をしたことをふと思い出しました。
私「キンキの『愛のかたまり』はどっちのバージョンが好きですか?私はシングルのもいいですけど、バラードのバージョンも好きですよ」
Aさん「私はバラードバージョンは嫌いです。」
はぁ?
この時の会話は、Aさんがkinkikidsの『愛のかたまり』という曲が好きだという話を以前にしたことがあって、私がバラードバージョンというものが存在することを知って、話の種に・・・と思い切り出したのでした。
『愛のかたまり』とは2001年にkinkikidsがリリースした曲でファンの間でも大人気の曲です。ベストアルバムにも入っているので、私のようなkinkikidsの素人でも知っているような有名曲なのですね。
それにしてもAさんが好きな曲であるはずの『愛のかたまり』が別のバラードバージョンになると“嫌い”という強い表現になってしまうことが“変だなぁ”と思い、強烈に思い出に残っていました。
そうです。
音楽にはバージョン違いの曲というのが結構たくさんあります。
特に大ヒットした曲を年数が経って、“今の声”で歌い直すとか、“今のアレンジ”で作り直すとか・・・よくあることです。
私は、これらの“別バージョン”こそが大好きなのです。
例えば
CHAGE and ASKA『SAY YES』にも『YAH YAH YAH』にも2003年にリアレンジされた別バージョンが存在します。
そのほか、中島みゆき『悪女』『旅人の歌』、米米クラブ『浪漫飛行』、安全地帯『ワインレッドの心』、玉置浩二『田園』、徳永英明『壊れかけのRadio』、吉田拓郎『流星』などなど挙げればキリがありません。
一世を風靡し、歴史に残っている名曲。
それを新たな気持ちで歌い直した別バージョンの曲。
皆さんはどっちが好きですか?
最初に挙げたエピソードのAさんのように“原曲”が好きですか?
Aさんは『愛のかたまり』はあの原曲のバージョンだからいい曲なのだと言っていました。別バージョンなど存在すらあってはならないぐらいの勢いで言っていましたね。
私はAさんが言っている感覚がわからないんです。
正確には“わからなかった”ですかね。
私はそのシンガーの表現力、音楽のテクノロジー、音質、ミュージシャンの腕・・・全てが“成熟した方が質がいい”に決まっていると思っているのです。つまり、最新こそ最強という考えです。
私の中で例にしやすいのは敬愛するASKAさんなのでASKAさんの話をしますが、歌の成熟度は今のASKAさんの方がかつての“全盛期”のそれより遥かに上で、味わい深いです。ファンの中には“声が昔のように出なくなった”と指摘する人もいますが、私にはそうは思えません。今のASKAさんは低音域の表現力がかつてはなかったほど表現力豊かになっています。
大ヒットした音源はその時の“ベストテイク”であることは間違いないですが、時間の経過はそれを上回ることが平気であるというのが私が感じていることなのですが、案外この感覚は誰にも理解されません。
皆さん、大ヒットして聴き慣れている音源の方が好きだとおっしゃいますね。
自分の中には先述の“今”の表現の方が進化しているだろうという感覚と、“今”の表現にこそ興味があるという絶対的な感覚があります。
ASKAさんも吉田拓郎さんも中島みゆきさんも玉置浩二さんも皆さん、“今”がかっこいいですよ。
そして、私はこういう偉大な人たちの過去の栄光ではなくて、“今”にこそ興味があります。
今でも新曲を書いているし、コンサートもしています。
皆さん還暦を超えていますが、まだまだ“現在進行形”です。
それこそがかっこいいですし、その背中を見ている私にとってはそれこそが“憧れ”なのです。
自分も歳を取り、実は“あの頃”の音源が味わい深いという感覚が芽生えてきているのを自覚をしています。
あの“大ヒット”したバージョンはそれはそれでかっこいいかも・・・なんて感覚ですね。
ああ、これは歳をとっている証拠だと思って、心のどこかで抵抗しています。
懐メロではなく新曲を。
原曲ではなく、最新バージョンを。
過去の栄光ではなく、今を生きる人を。
この感覚をまだちゃんと持っていたいと思います。
その感覚を終活アドバイスや生前整理・遺品整理の仕事にもベースとして持っていたいと思います。
最後に、ASKAさんの最新の『PRIDE』をどうぞ。
1989年に発表されたチャゲアスの大名曲がこの秋、ASKAさんの“今の声”でリアレンジされました。
やはり表現力は圧倒的に“今”がいいです。
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