こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
このブログはアップされると同時にTwitterにも共有してフォロワーさんに最新のブログをお読みいただけるようにしています。日々Twitter経由でこのブログを読んでくださる方もいらっしゃって、とてもありがたいことだなぁと感謝をしています。
そんな中、今朝は不思議なことが起きました。
10月21日にアップされた「読書日記 第12回 『いろいろ』」の更新をお知らせするツイートが突如としてリツイートされ、おそらく著者の上白石萌音さんのファンであろう方々に広く拡散されるという不思議な出来事がありました。
そのツイートには通常の4倍以上の“いいね”をしていただき、書いている側はひたすら恐縮でした。
何しろ上白石萌音さんのファンの方々にあの読書日記が読まれるという展開ですからね・・・。
ファンの方の目にあの拙い感想文がどのように映るか・・・なかなか緊張するものです。
“遺品整理の会社”がどうして上白石萌音さんの本のことについて書いているのか?
大した感想じゃないなぁ。
上白石萌音さんのことをよく知らないのに偉そうによく書くなぁ。
こんな感想を抱かれたら嫌だなぁなんて思うわけです。
若い頃はそんなことを気にすることはなかったのですが、どうしてこんな気持ちを抱いてしまったのでしょうか。
私がSNSを始めたのは2010年ごろです。
mixiというのが最初でした。程なくしてTwitterを始めます。
その頃から決めていることがあります。
実名で書くこと。
2010年の頃から匿名でSNSで発信することの不安や不信というのは指摘されていました。匿名だと書き込みが過激になって誰かを傷つけるのではないかという指摘ですね。
分からないなりにSNSを始めるにあたり、自分が発信する言説に対して責任を負えるようにという気持ちだけは強くて、最初から実名で書き込むことに拘っていました。そんなスタートを切りながら当初は実名で匿名の方と丁々発止で議論をしたことも何度もありました。
当時は表現に対する考え方が明らかに自分に向かっていました。
どういう意味かと言いますと、“自分が気持ちいい表現をしたい”という想いが強かったです。
実名で表現するのだから、自分で責任を取るのだから、だから自分がスカッとするような表現をしても良いだろうという驕りみたいなものです。若気の至りです。
ですから、今ではとてもじゃないけど書くことはできないような表現も多々あったと思います。
そんな刺々しさが今となっては羨ましい場面もありますが、大半の場面では違う表現を使うようになっています。
今は、表現に対するベクトルは“読む人”がどう思うか?に向かっています。
“おもてなし”の仕事を責任持ってこなしてきたことももちろん影響しているはずです。
その結果、今朝起きた“拡散事件”に尋常ならざる緊張感を持ったわけです。
あのブログを読んでくださった上白石萌音さんファンの方にどう届いたのか、どんなふうに読んでくださったのか。
相手のことを考えた時に、自分の表現がどのように届くのか不安に思うのはある意味当たり前です。
社会に向けて何かを表現するということは当たり前ですが、“誰かに届くこと”を前提としています。
そうでないと書く意味がないのですから。
今回は思いも寄らない方向へたくさん届いたこのブログ。
ひたすら感謝ですが、常にこの“この表現で大丈夫かな”という不安を持って立ち止まる感覚を大切にしていたいと思います。
若い頃は自分のことだけ考えていたけれど、今は相手のことを思うからこそ不安になる。
それが若い頃にはなかった“成熟”だと信じて。
このブログはいつか遺品整理や生前整理が必要となった人たちがはっぴいえんどのことを知っていただきたいという思いで書いています。その意味で多くの人に出会うきっかけになりたいわけです。なのでこれからも幅広いテーマで書いてゆきます。
今日のようなことは“心から歓迎”ということで明日も書き続けます。
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