こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
先日(9/26)にテレビで『ドリフに大挑戦スペシャル』という番組が放送されていました。
みなさんはご覧になりましたか?
あのドリフターズのコントを今活躍している芸人さんが“再現”してみるというテーマの番組でした。
かつて時代を築いたドリフターズのコント・笑い。
しかし今は亡くなったメンバーもいて、新しいコントを発表されることはなくなったわけです。
そんなもう見ることができなくなったドリフターズのコントを今活躍している芸人さんに再現させる。
面白い発想だなぁと思いました。
音楽でいうところの“カバー”ですね。
それをお笑いでやろうという試みはとても野心的だなぁと思いました。
これを見て思ったことが2つあります。
まずは、このようなやり方は、世代をつなげることにとても有効だなぁということ。
若い人たちはリアルタイムでドリフターズのコントを見たことがありませんね。かくいう自分だって全盛期のドリフは知りません。
それを今の若い人たちがそのまま演じる。ジャニーズのタレントさんがコントをしているのを見て、「これって笑いの伝承」だと思いました。
これって何かに似ているなぁと思ったのです。
あ、これは伊勢神宮の式年遷宮に似ていると。
式年遷宮のすごいところは、歴史(伊勢神宮の場合は建物)をそのまま残すのではなくて、技術を伝承することで歴史を続けながら新しく生まれ変わっていることです。
ギリシャの神殿は少しずつ壊れながらもそのままの状態で残ってきました。
一方で日本の伊勢神宮はそのままの建物が常に生まれ変わりながら残ってきた。
それぞれに凄い歴史の伝わり方です。
ドリフの笑いが伝承に相応しいのかという指摘は一旦置いておきます。
それでも昭和の時代に多くの人に愛された笑いなのは間違いないわけです。ただ、人間がやること、つまり人間はどうしても死を迎える。でも、彼らが創った笑いは伝承できるのではないか・・・と製作者の方が考えたのかはわかりませんが、結果として若い人たちがドリフの笑いに新鮮な形で触れたということは間違いないわけです。
こういう世代間の伝承って素晴らしいなと思いました。
遺品整理や生前整理においても、それをきっかけに世代で大切なことを伝えることができるなぁと思った次第です。
やっぱり生きていた証というか、素晴らしい人生を若い世代に伝えることは本人のためにも若い世代のために絶対に素晴らしいことですもんね。
そんなきっかけに遺品整理や生前整理がなれればいいなと思います。
そしてはっぴいえんどがそのきっかけになりたいと思いを新たにしました。
ただ、このようなことを思ったと同時に180度異なることを『ドリフに大挑戦スペシャル』を見て思いました。
それは、あの頃のドリフのコントは過激すぎて、今ではあれをそのまま表現するのは無理なのではないかということです。
銭湯で、ドリフターズのリーダーであったいかりや長介さんを他のメンバーが寄ってたかって“おもてなし”するコントがありました。あの笑いを文字起こしするのは無粋にも程があるので詳しくは描きませんが、一種の権威であるいかりや長介を普段虐げられている(ように見える)他のメンバーが鬱憤を晴らすようにめちゃくちゃにする様子はとても滑稽で笑えました。
一方で、あの描写を「イジメにしか見えない」という書き込みをTwitterで見つけました。
そうなんです。現代ではあれがイジメに見えてしまう・・・そういう人がいるという現実があります。
このコントに限らず、見ていて“これって今の芸人さんたちがドリフの看板抜きでやっていたら叩かれたんじゃないのか”と思うコントはたくさんありました。
同時進行のようにBPOでは「痛みを伴う笑い」のぜひの議論が始まるそうです。
「痛みを伴う笑い」がダメならあの日放送されたコントは全てNGとなります。
そうです。
伝承される素晴らしさを感じるとともに、本当に“伝承”って可能なのか?という疑問も同時に湧いたのです。
あの番組は“ドリフターズ”という大義名分があったからかろうじて成立したのではないか。
時代の趨勢に合わせて表現の“基準”は変化する。
笑いには背景がある。ベースがある。それを前提に笑いは創られている。
それを無視して、表層にあらわれることだけがYes,Noの対象になり表現の幅が狭くなる。
どちらがあるべき姿なのでしょうか?
大人がちゃんと議論して方向づけをしないといけない問題だと思います。
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