強烈な学び

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

今日、ある文章を読んでいてとても驚いたことがあります。
今日のブログはそれを記します。

ある文章とは東浩紀さんによる「ルソーについて」です。

皆さんはルソーをご存知ですか？というより覚えていますか？
中学校の社会科で“民主主義の生みの親”の一人として必ず紹介されている歴史上においての超重要人物です。

東さんはかつてこのルソーについてその主張を深化させる本を書いています。
その東さんがルソーについて、その功績は民主主義にとどまらないのだと書いていました。

彼（ルソー）はたしかに『社会契約論』で近代民主主義の礎を築いた。「一般意志」の理念はフランス革命の革命の原動力になり、2世紀半後のいまも輝きを失っていない。

ルソーは民主主義だけでなくこのようなものを始めた人物なのだそうです。

近代教育学の創始者。
恋愛文学の創始者。
アルプスの美しさを小説で表現した最初の人物。
赤裸々な性を含む内心吐露の告白文学の創始者。

つまりルソーは、近代的な民主主義の原理を発明しただけでなく、それとともに、大人ではない「子ども」の観念、世俗に汚されない「恋愛」の観念、嘘と虚飾を排した「告白」の概念、そして文明から離れた「自然」の美しさといった観念をすべて一気に発明しているのである。偉大な哲学者や文学者は多いが、こんな人物はぼくの知るかぎりほかにいない。

強烈な文章です。
ここに書かれている観念は今や私たちにとって重要なもので欠かすことができない感性です。

なんとなく当たり前に存在していると思っていた自然だとか恋愛といった考え方はある人物が最初に表現したことで誕生していたんです。

まずこの事実に驚き・・・ある意味当然のことなのかもしれません“最初”がないと何も始まらないのですから・・・、そしてそれがルソーという全然別の話で教科書から知った人物が始めたという事実。

ある意味近代はルソーという人物の敷いたレールを走っているのかもしれないなぁと思いました。

超一流に教育を語る人、恋愛をする人などはこういう事実を知っているのでしょうか。
少なくとも私は知りませんでした。

この歳になっても知らないことを学ぶのは面白いものです。

東さんは来年に出版する作品でルソーについて深掘りをするんだそうです。
楽しみに作品の完成を待ちましょう。
とても興味深いです。

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