こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
日本の近くでは危険水域が極限まで上がっているわけですが、国内はコロナと統一教会でザワザワしているのが令和4年の夏です。
今回は統一教会と日本の保守派について考えてみましょう。
安倍晋三が関わりを持っていたという統一教会。
統一教会と関わりを持っていた政治家は大半が安倍晋三に近い議員だったという事実。
これは正確には安倍晋三云々という話ではありません。
いわゆる日本の論壇にある“保守派”という概念と関わりがあるようです。
日本のいわゆる“保守”というのは一種の型があります。
ちょっと首を突っ込めばわかるのですが、日本の“保守”というのは考え方に型というか決まりみたいなものがあります。
◯反左翼であること(共産党が嫌いとか日教組を憎むとかそういう姿勢)。
◯憲法改正論者であること。
◯天皇制は男系絶対であること。
◯夫婦別姓反対であること。
◯中国・韓国が嫌いであること。
◯原発推進であること。
◯アメリカには逆らわないこと。
こんなところでしょうか。
日本の“保守”というカテゴリーされている人・・・いや、自分で自分を“保守”を名乗っている人はこういう考えの人たちです。
あとは産経新聞、読売新聞が好きで、「正論」「月刊Hanada」「Will」を読んで知識を仕入れている人たちでしょうか。
思想的にはこんなものは“保守”でもなんでもないのですが、この20年間でこんな人たちが“保守”であるということで固まってきました。
その代表格が安倍晋三で、安倍氏に近い高市早苗や下村博文や櫻井よしこや百田尚樹とかあの辺りの人たちが仲間ですね。
自分自身もこの界隈にいた人間なので、この界隈の空気はよくわかります。
上に書いたような思想を持っていればこの界隈はその人物がどんな人でもウェルカムで迎え入れます。
どんなに人間性が良くても左翼的な考えがある人は嫌って排除するという傾向があります。
森友学園の件で有名になった籠池氏なども“保守”の考えに賛同する人物だったからこそ安倍氏に近づいたし、安倍氏側もそれを許したのです。
籠池氏は安倍氏に梯子を外されたので、思想の傾向だけで人間を判断してはいけないとやっと気づいたようですが・・。
さてこれを踏まえて統一教会問題を考えましょう。
どうして安倍氏に近い人脈が統一教会との関わりを簡単に持つに至ったか。
それは統一教会が“反共産主義”で“反夫婦別姓”だったからです。
統一教会の主張が反左翼で夫婦別姓に反対して家庭を守るというものだったからいわゆる“保守”の連中は親和性を感じて接近を許したのです。
ただ実際は統一教会は日本を植民地にした悪だと定義し、そんな悪=サタンから金を巻き上げることは善としています。そしてその金の巻き上げの結果、日本の家族を破壊し続けているわけです。
日本の“保守”は日本が悪で韓国を善とする考え方を“自虐史観”といって批判し続けてきました。
日本の“保守”は家族を守ると言って、夫婦別姓に反対し続け、憲法を改正して家族条項を入れようとしています。
そんな“保守”が自虐史観をベースに金を巻き上げるカルトにお墨付けを与えて、金のために日本の多くの家庭を破壊しているカルトに助けてもらっているという事実。
“保守”を自認する人たちはこの冗談みたいな現実をどう受け止めるのでしょうか。
安倍氏が暗殺された直後は、こんな事が起きたのは左翼が言われのない話で安倍氏を批判してきたからだという論理を展開していました。それは安倍氏を暗殺した人物が思想的には安倍氏の考えに共感していたという事実が明らかになって崩壊しました。そして、統一教会が実は反日で家族を破壊する団体で、それをよりにもよって安倍晋三が近い場所にいたという事実。
私が純粋な“保守”=彼らが作ってきた思想に本当に従順ならば、混乱してアイデンティティが崩壊してしまうでしょう。
それほど思想と現実が真逆だという事です。
私には究極のブラックコメディにしか見えません。
果たして思想って何なのか。
思想よりも選挙だとか政治活動こそが大切で、それが現実なのだと思想を実行するはずの政治家が全てを踏み躙っているように見えます。
ここでこの点を整理できないのであればこの国はカルトからの脱却は難しいのかなと思います
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