こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
今は梅雨のはずですが猛暑です。
群馬県では40℃を記録したそうで、まさに歴史に残る猛暑です。
6月中での40℃は史上初だそうで・・・もはや中東にいるのと変わりがないような様相を呈しています。
そういうことが関係しているのでしょうか、今年は東日本大震災のとき以来の節電の夏になりそうです。
今日の昼間、このような速報が流れました。
エネルギーをはじめとする物価の高騰とあわせてエネルギーが足りないという祖国ニッポン。
大変ですね〜政府が節電を呼びかけてご褒美にポイントがもらえるというガキの使いのようなニンジンが政策となるような国です。
報道を見ていると誰もがポイントについての感想などで語られていますが、問題の本質はそこにはありません。
東日本大震災以来、エネルギー問題に手をつけず政策を放棄してきたツケが回ってきたのが今回の問題の真の姿です。別段今年突如として電力が不足しだしたということはないでしょう。
一部保守系の論者が「原子力発電の再稼働をすればいい」と声を上げています。
東日本大震災の福島第一原発の件以来、日本中の原子力発電所は通常通りの稼働はしていません。
そりゃあれだけの事故が起これば簡単に再稼働はできないですよね。
国民感情がそれを許さないというのがあります。
政府は原子力発電が機能しないその代替を古くて眠っていた火力発電所を再稼働するなどして、化石燃料への依存度を上げることで担わせてきました。
一方で世界では化石燃料からの脱却＝カーボンニュートラルを模索し続けてきました。
これについては昨年の秋にこのブログでも何度か詳細に書きました。
日本は原子力発電の代わりに世界の潮流を逆行するように火力依存を高めていたという話です。
火力依存でとりあえず原子力が使えないことに対する穴埋めとして、国民感情が原子力発電を許容する時期を待っていたのです。要はほとぼりが冷めるのを待っていたということです。果たしてほとぼりが冷める日なんて来るのでしょうか。ほとぼりが冷めるなんて思っているのは見積もりが甘いと言わざるを得ません。
その間、当時の石原慎太郎氏や猪瀬直樹氏が東京都知事として電力不足を補うために東京で発電所をつくれないかと模索していましたがそれも都知事が変わることですっかり忘れられています。
政府は政府で火力依存で真剣に電力不足になった時の代替エネルギー政策に手をつけてこなかったのです。
要は今日の電力不足は政治の不作為によってもたらされたものです。
つまり今年急に降って沸いた厄災などではありません。
これは政治の不作為による“人災”です。
線でエネルギー政策の不在を見てきた自分には「ついにきたか」という感想しかありません。
それを国民に対して「節電をしてください。ご褒美にポイントあげますよ。」と政府が言っているのです。
私に言わせれば「ふざけるな」です。
政府は国民のためのインフラを整えるのが仕事でしょう。
国民生活を守る面でも国家安全保障の面でも電力をちゃんと維持するというのは政府としての最低限の仕事です。
それが10年放置してきたせいで「できていない」というのが今回の危機です。
普通、企業でこんなことが起きればそれは「仕事ができないやつ」という評価で終わりです。
そうです。
選挙ではこの点も評価するべきでしょう。
政治の不作為を国民の我慢で補うというのは、コロナ禍でも見られた構造です。
節電で乗り切ろうなんて話は精神論で戦えと言っているようなもので、戦時中の「欲しがりません勝つまでは」と全く同じセリフにしか聞こえません。コロナ禍でもそっくりな精神論で同調圧力が横行しました。
今度は節電でそんなことが罷り通るのでしょうか。
政府って一体何なのでしょう。
危機管理ができない政治家って一体何なのでしょう。
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