こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
ホテル業時代の頃の話です。
「2名様でのご利用ですね?お部屋はダブルかツインかどちらのご利用でしょうか?」
これはフロントマンが電話でお客様と話しているときによく繰り出しているセリフです。
このブログを読んでくださっている皆さん、このセリフの意味がわかりますか?
このセリフの答えがすぐに浮かんできますか?
すぐに答えることができる方はきっとホテルに宿泊することに慣れている人です。
一方、きっとホテルに泊まったことがない人にはこのセリフには答えることができないでしょう。
私がフロントで働いていた頃、このセリフを周りの先輩や同僚が“当たり前”のように繰り出しているのを見てこう思っていました。
随分と驕っているなぁ・・・・と。
私はフロントで働いておきながら、ほぼホテルに泊まったことはなかった・・・正確にはホテルの予約をしたことがなかったのです。
なので、ツインとダブルの違いがわからなかったのです。
そうです。
あのセリフには・・・ツインとダブルの違いって当然わかってますよね?という前提が潜り込んでいるんです。
フロントで働いていた自分は、その感じが奢っているなぁと映っていました。
そして、話を聞く人の立場に本当に立っているのか?と疑問に思っていました。
なので、同様の会話を私はこのように表現していました。
「2名様のご利用ですね。かしこまりました。2名でのご利用になりますと、大きめのベッド1台でお2人で眠っていただくダブルルームというのと、ベッド2台が並んでいるツインルームと2種類あるのですが、どちらがお好みですか?」
こんな聞き方をしていました。
先輩からは「話が長すぎる」と指摘を受けていましたので、“誰かの視点”に立てば、余計な贅肉たっぷりのセリフに映ったでしょう。その指摘はその指摘で、誰かにとっては正しいとは思います。この指摘にはいろいろ思っていましたね。
正解はありません。
ただ、自分はこの疑問点がスタイルになっています。
何かを伝えるときは、何も知らない人にもわかるように伝えないと意味がない。
飽くまでも「知らないことを伝える」ということが伝えることの本当の意味であるということ。
“これくらいのことは知っているでしょう”というのは単なる“決めつけ”だろうなぁと。
どうしてこんなことを書いているのかというと、最近お年寄りとお話しする機会があって改めて“伝えること”の難しさを痛感したからです。自分もそうですし、周囲の人がお年寄りとお話ししているのを聞いていて“伝えるって難しいなぁ”と思うことが多々あったからです。
そういえば若い頃に伝えることの難しさってずっと疑問に思っていたなぁ・・・と上に書いたようなことを思いでしたので今日はそれをブログに書いてみました。
これが私の“伝えること”の原点です。
これを先回りできるスキルこそ“伝える力”であると思っています。
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