こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
今週注目したニュースはこちらです。
「化石賞」。
なかなかインパクトのある言葉です。
化石燃料を未だ推進しているという意味と、“考え”が古くて“化石”という意味が二つある、ダブルミーニングのシャレを多分に含んだ賞です。環境のNGOが現在行われているCOP26という環境国際会議での各国の演説や方針を受けて表彰する賞です。
現在行われているCOP26は今後の“脱炭素社会=カーボンニュートラル”の行方を決めるとても重要な国際会議です。
この話題についてはこのブログでも関連した内容を2回にわたって触れています。
(9/12UP「今週の思っちゃった⑦」と9/19UP「今週の思っちゃった⑧」)
このブログで触れている“この秋行われる重要な国際会議”というのが今行われているCOP26です。
国連の関係者はこのCOP26の意義をこう述べています。
「無軌道な気候変動をコントロールするため、世界にとってベストで最後のチャンス」
日本はこのCOP26において、環境NGOというオフィシャルな場ではないとはいえ、「カーボンニュートラル」に対して消極的な国であるという烙印を押されました。
菅総理と当時の小泉環境大臣はこのCOP26を並々ならぬ意思で迎える用意があったと言われています。
日本はカーボンニュートラルに対して“失われた10年”と言われるほど有効な手を打てていないというのが実情です。
2011年の東日本大震災の時に起きた原発事故から完全に思考停止になり、原発を将来どうするかという決断を下さず、それでいて経済を回すために火力発電で止まっている原発を補い続けて今に至ります。
その間に世界では、急速に脱炭素=火力発電なんて論外という考え方と、原発も日本の事故を見てやめた方がいいねという考え方が定着し、再生エネルギーの活用を最優先にする流れが決定的になり世界中の大企業がこの分野に投資をしているのが実情です。
猪瀬直樹さんの著書『カーボンニュートラル革命』には世界の実情と日本の“遅れっぷり”が明快に表現されています。
日本の自動車メーカー最大手が推進するハイブリッドや水素といった考え方が世界ではどう見られているか・・・が書かれている章は、日本経済の将来が行き詰まるのではないかという暗雲立ち込める感じで暗い気持ちになります。
“世界の流れに乗り遅れるな”といういわゆる“バスに乗り遅れるな理論”は個人的には好きになれません。
私は日本には日本のアイデンティティがあり、素晴らしさがあるのだ・・・という考え方の持ち主です。
このカーボンニュートラルの潮流に対して、“日本は日本のやり方がある”とか“日本の石炭活用は環境には悪くない技術がある”などの意見があるのは知っています。
ただ、エネルギー分野に関して日本は自給自足ができない国です。
どうしても世界の力を借りないと成立すらしない国家です。
そんな場所で「俺は独自なのだ」「日本の誇り」と胸を張ることが果たして得策なのかどうか・・・もちろんその意識が大切なのはよくよくわかるのですが、現実はその“誇り”で経済は回らないでしょう。
話はまとめになりますが、COP26について話題になっているのはまだこの「化石賞」だけです。
COP26は11月12日まで開催中です。
ここでの議論は国連が言うように今後の世界の気候の行方を左右するかもしれないわけです。
であれば、もっとその議論の内容が報道されるべきではないのかなと思います。
日本が今後の世界の気候に対してどのような動きをするのかの表明はまだなのか・・。
菅前総理や小泉前環境相が打ち出そうとしていた内容と、岸田内閣が打ち出そうとしているものとの“差”はあるのかどうか?
この辺りを知りたくて仕方がないのですが、未だその報道はありません。
ぜひ11月12日までにニュースになってくれることを期待しています。
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