年俸だけは見えない

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

今日は備忘録的にこのようなまとめを書いておきたいと思います。
大谷翔平選手の年俸がとんでもない金額になりそうだという記事。
本当に途轍もない年俸です。
日本のプロ野球選手の年俸と比べると桁が違いすぎて、メジャーリーグはすごい場所なんだなぁとか日本の良い選手がメジャーリーグに行くのは当然だなぁなんて思ってしまいます。

誰もそんな感想を抱く“大リーグの年俸”記事ですが、そもそもどうして日本のプロ野球とこれほど差があるのか。
実はこれはメジャーリーグと日本プロ野球の年俸の差という単純な見方では何も語っていないことと同じなのです。

どういうことか。

ちなみに選手の年俸ではなくて、アメリカと日本の野球観戦のチケットってそれぞれいくらかかるかご存じでしょうか。

日本はもちろん席の種類によって金額は異なりますが、概ね2000円から5000円といったところ。
一方メジャーリーグはいくら払えば試合観戦ができるのか。
メジャーリーグの試合は混んでる試合と混んでいない試合とでチケット代が違うというホテル代のような仕組みが導入されているのですが、概ね20000円ぐらいです。

日本5000円とアメリカ20000円。

アメリカの入場料は高いなぁって感じですね。
アメリカは入場料も高いから選手の年俸も高いということです。

日本のチケット代5000円の感覚で大谷選手の年俸記事を見るから“ぶったまげる”のです。
しかしチケット代20000円の感覚でメジャーリーガーの年俸の金額を見たらどうでしょう。

今まで感じてきた感覚とは違う景色が見えてこないでしょうか。

さらにちなみに言いますと、選手の最低年俸について書き加えておきます。
日本の最低年俸は1年目のルーキーが高額で1200万円。一部それより低い年俸の選手もいますね。
一方メジャーリーガーの最低年俸は日本円で7000万円ぐらいだそうです。
7000万円って日本のプロ野球選手でいうとそこそこレギュラーを張って活躍しているクラスがもらっていたりする金額です。

そうなのです。
日本とメジャーリーグの年俸差というのは要は“物価”の差と言えるのです。

チケット代が日本の感覚だととても高いですが、結果給料も高い。
日本は物価が低いから給料も低い。

実は大谷選手の年俸の話から見える景色は大谷選手の凄さだけでなく、日本とアメリカの経済力の違いすらも見えてくるのです。

この話をもっとわかりやすくしたのがこちらの表です。
世界中で食べられているマクドナルドのビッグマック。
各国のビッグマックの料金が表になっています。
それぞれの国のビッグマックの値段を日本円に変換するとこのように違いがあるという話です。

これってつまり庶民的に食べているマクドナルドの値段感覚にこれほど差があるという話です。

日本でビッグマックを食べるより韓国の方が高いんですよね。
要はこれで経済力がわかるという話です。

値段は安ければ良いという話ではないということなんです。
値段が安ければ給与も安いってことなんです。
価格が上がって、給料も高い。
これが目指される姿なのです。

あの100円ショップも日本ではもう何十年も商品が100円ってのが当たり前なのですが、外国では100円で同じ商品は売っていません。その国の物価に応じた価格・・もちろん安くなのでしょうがその価格で販売しているのです。

100円ショップが永遠に100円で販売されているということはずっと給与も物価も一緒で変わっていない、つまり経済成長していないという証明なのです。

果たして今この国が襲われている物価上昇は給与水準を引き上げるものなのでしょうか。
それならこの物価上昇は歓迎されるべきものです。
ただ、給与水準は上がらないのに物価だけ上がるという状況は経済崩壊そのものということになります。

大谷翔平選手の記事からこんな景色が見えました。

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