掘り起こしている30年前の“現在”

こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。

この2日は石原慎太郎さんの死去によって自分の読書熱が石原さんに向いているのですが、実は石原さんが亡くなった2月1日はこの本を読んでいました。
小林よしのり著『新ゴーマニズム宣言2巻』
小林よしのり著『新ゴーマニズム宣言スペシャル 脱正義論』

この2冊は1996年〜1997年に発表された作品です。
どうしてこのような30年近く前の本を読んでいるのか・・・。
というよりももう30年近く前の話なのかってことに驚いてもいます。

『脱正義論』は日本の思想史においても運動史においても歴史に残る傑作です。

この2冊は薬害エイズの問題を小林よしのりが活発に描いていた頃の作品です。

薬害エイズ問題。

ご存じでしょうか。
我が国ではかつて、国の責任と製薬会社の責任によって罪もない子供たちがエイズに汚染された血液製剤を投与されエイズに犯されるという大問題がありました。

人間の健康を扱う厚生省、そして製薬会社が実は危険な薬だとわかっていながら子供たちに危険な薬を投与していたという問題。

そして、その大問題を世間に広め、最終的に国に責任を認めさせた運動。
それを運動団体の代表として国の謝罪にまで導いた小林よしのり。
その戦いの歴史がこの2冊に描かれています。


どうしてこの過去の話・・・と言っても30年足らずと実は大昔というほどでもないほど“最近”の話を掘り起こしているのか。


石原さんの追悼の読書が落ち着いたら再びこの2冊を読み込んでこのブログで掘り下げようと思います。

これは過去の話であって、現在の話・未来の話である。
そう思いながら掘り起こしています。

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