読書日記 第2回 『きれはし』

こんにちは。広島で遺品整理業を立ち上げたはっぴいえんどの西本です。

今日(8/11)は水曜日ということで第2回目の読書日記です。

今回ご紹介する作品は、

ヒコロヒー著『きれはし』です。
ヒコロヒー『きれはし』
『きれはし』は2021年8月、つまり最近発表された作品です。
あまりの面白さに早くも読書日記で紹介しようと思いました。

そもそも皆さんはヒコロヒーってご存知ですか?
ヒコロヒーさんは最近頻繁にテレビで見るようになった松竹芸能所属の芸人さんです。
今年になって大ブレイクを果たしてレギュラー番組を持っていたり、様々なバラエティ番組に出演しています。
私は昨年の後半にYouTubeでヒコロヒーさんの動画を見つけてそこから「面白いなぁ」と思って注目していました。

何が面白いかって、物事を俯瞰している視点とそこからのお笑い表現の語彙ですね。
世の中から距離をとってある意味“スレた”ところから物事を見ている言葉が多くてそれが自分にも心地がよくて笑えます。クラスの中心から離れて生きていたからこそ言える“スレた”言葉はきっと同じようにクラスの中心にいることができなかった自分には共感を持てるものなのだろうなと思っています。それと、言葉選びが秀逸だと思います。なので、きっと相当読書をしている人なんだろうなと思って今のヒコロヒーさんの活躍を見ていました。

私の中でヒコロヒーさんは中島みゆきさんと重なるところがあってそれこそが最大の魅力だと思っているのですが、皆さんはどう思われているのでしょうか。

さて、そのヒコロヒーさんが本を出すということで・・・やはり本を書けるくらいの才能はあるんだなぁと感心して発売を待っていました。

その著作『きれはし』はヒコロヒーさんによるエッセイです。
ヒコロヒーさんの人生のまさに“きれはし”が集まって1冊になっています。しかし、それが単なる人生の1ページなのではなく、あらゆるところに俯瞰と自虐とお笑いのワードが散りばめられた“小説”になっているのです。

私は明らかにこの作品を“物語”だと思って読み進んでいました。ある意味何気ない日常なのですが、ヒコロヒーさんの視点と言葉で日常が物語と化している。これはすごいなぁと思いました。

ヒコロヒーさんには世界がこう見えているのか、いやこう見ているのかという、世界の捉え方に感服します。

どの章も面白くて、まさか本を読んで声を出して笑ってしまうことになるなんて思っていなかったほどです。
その中でも「コリドー」の章は題材は男性との出会いという誰にでもあることなのですが、ヒコロヒーさんの世界の見え方が秀逸すぎて怒涛の展開を繰り返し、でもその怒涛は結局ヒコロヒーさんの引っ込み思案の性格にあるというこのコントラストが鮮やかで心の底から笑いました。

『きれはし』には人生や社会の見方を少し変えることでクスッと笑えてしまう視線と言葉が散りばめられていました。読後はしみじみと元気になる本です。ぜひ読んでみてください。


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