こんにちは。広島で遺品整理業を営むはっぴいえんどの西本です。
先日から電子書籍で読んでいた鈴木エイト著『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』を読み終えました。
以前のブログで読み始めの感想を書きました。
読み始めてすぐに感想を書きたくなるほど、衝撃的な内容だったのですが、結局最後の最後まで衝撃的な内容でした。
すでに連日報じられているので多くの国民が統一教会と自民党議員との関係に関心を持っていて嫌な感情も抱いているのだとは思います。
本の中に書かれていますが、統一教会と自民党議員との関係についての資料は鈴木エイトさんしか持っていないんですって実は。
だからテレビなどで報じるときはテレビ局の人が鈴木エイトさんに資料の提供をお願いしてくるんだそうです。
鈴木さんもそれを出し惜しみすることなく提供しているんだそうです。
どうしてどのテレビ局も鈴木エイトさんに資料の提供をお願いするのか。
それはどの報道機関もこの問題についての取材など全くしていないので資料が全くないんだそうです。
鈴木エイトさんだけが長年取材をしていてあらゆる資料を持っている。
この本は長年取材をしてきた自民党が統一教会に侵食されてゆく過程が淡々と描かれています。
私にはまるで小説を読んでいるかのようでした。
だって、こんなに国がカルト団体に飲み込まれてゆく過程を克明に描くなんてフィクションでしょうよ・・・。
これが現実だとは・・・・唖然として怒りに震えます。
今回、鈴木エイトさんが長年の取材を・・・10年以上です・・・1冊の本にまとめているわけですが、鈴木さんはこの10年取材だけしてこの問題を表に出していなかったのかというとそうではないんですね。
鈴木さんは長年にわたって自民党が統一教会と繋がってゆく疑惑を追っていて、その時々に週刊誌などで発表しているんです。
2006年ぐらいまでは議員が統一教会の集会に参加していたとか祝電を送っていたとなれば新聞がそれを報じて、議員が弁明するなんてことはよくあったんだそうです。しかし2006年以降は大手メディアで報じられること自体がなくなったということです。・・・・安倍氏が総理になってからですね2006年辺りというのは。
そんな中、鈴木さんは週刊誌などで書きつづていたそうですが、それが広がって世論を動かすには至っていなかったということです。
あの安倍政権の歴代最長という“勲章”とされている時間は、鈴木さんにとってはひたすらご自身が書いてきた問題提起を国民に“無視”されてきた時間だということになります。
それはつまり人知れず地獄を見て家族崩壊という悲劇が生産され続けていていた時間だとも言えます。
あの時間って一体何だったんでしょうね。
安倍氏にまつわる数々の言動・・・その間に叫びが届かず生み出されていた悲劇があるんだと思うと恥ずかしすぎて悲しすぎて何と言っていいかわからない気持ちになります。
この本を読めば、あの暗殺事件がいきなり起こったものではないということがよくよくわかります。
鈴木さんはずっと追いかけてきたんだ。しかも権力者に妨害されながら。
それがあの事件で一気に風向きが変わったわけです。
鈴木さんによると、このまま行けば北朝鮮に日本の議員団が訪問していたかもというシナリオも明らかになっています。詳しいことはぜひ本を読んでほしいです。
今の報道では生ぬるいほど自民党と統一教会のズブズブぶりがしっかりと書かれています。
統一教会問題に関心があればぜひご一読を。
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